くせ毛をカットだけで落ちつかせた後の縮毛強正
美容室の縮毛強正技術はこの20年ぐらいで
飛躍的に伸びてきました。
先日もとある矯正技術を勉強しましたが、
髪のプロ中のプロにしかできない技術になっていくと思います。
どういうことかといいますと、
それだけ、多くの女性の今現在置かれている現状が厳しい中にあるからです。
ヘアカラーも多くの方がされています。
最近のヘアカラーは、発色重視になってきていますので、どうしても染料が髪の毛内部に強く影響を及ぼしていきます。
ただ単に、カラーをする前の前処理剤などでは守り切れていません。
そのようなカラーを繰り返し、気がつけば枝毛もできない髪の毛になります。
枝毛はその昔、傷んだ髪の毛の代名詞でした。
それが今は、枝毛もできない髪の毛になったからいいではないか?
そう単純に思われる方もいますでしょう。
違います!
まず、枝毛ができる前に、髪の毛が断毛して行きます。
いきなり切れてしまうわけです。
ほとんどの方は、髪表面にシリコンなどのコーティング剤などが付いていますから
枝毛もできません。しかし髪の内部は乾燥して砂漠化していき、何かの拍子に
ぶちっと切れていきます。
それが一番顕著に出てくるのが、
縮毛矯正です。
切れなくても、その一歩手前の縮れた仕上がりになったりします。
そんな経験がある方は意外と少なくないかもしれませんが
当店は、そんな人の髪の毛を何とか救済していこうとしている美容室でもあります。
さて、くせ毛を縮毛矯正していくのは、
最後の手段だと考えていますので、
よほどの強いくせ毛の方以外は、何とかカットと日ごろの手入れで落ち着かせてあげたい
そう思っている美容室でもあります。
これから紹介する彼女もそういった方でした。
はじめてご来店したのは、半年前ぐらいですが、カットでまず状態を変えました。
毛量も多く、頭のかたちも小さい方ではありません。
でも縮毛矯正はなるべくしたくないという気持ちをお持ちでしたので
創作カットを施しました。
くせ毛の人は、今までの手入れの過程で、
どうしても髪の毛が広がるので、いろいろなものを髪の毛につけてきています。
ヘアクリームやオイル、シャンプーのときはトリートメント
これら中に入っている、本来髪には不必要なものが、髪表面にこびりついて、
ただでさえごわごわしやすい髪の毛を余計に硬くごわごわ状態にして行きます。
仕方ないことだとは思いますが、
実は、手入れ方法を変えていきますと、
硬くてごわごわしていたくせ毛に変化が出てきます。
不純なものが取り除かれ、素の髪の毛が現れてきます。
その状態になった時こそ、次のステージが待っています。
彼女は電子トリートメントシリーズのM3.5とP4.2さらに果汁シャンプーで自宅での手入れをやってくれていました。
くせ毛の髪の毛は嫌ではなかったようですが、
お子様がお母さんに注文を出したそうで
今回まっすぐにされました。
この日は一切カットはしませんでした。
縮毛矯正は、ただくせを伸ばせばいいという問題ではないと考えております。
そこには、しっかりとしたベースになるカットが必要な場合が多々出てきます。
まっすぐすればいいではないか・・・ではないと思います。
またカットも、ただ多い髪の毛を少なくすればいい・・・
そういったものでもございません。
それは、くせ毛を何とかくせ毛のままで落ち着かせることから始まるのだと考えています。
当店にとっては縮毛矯正は最後の手段として取り組んでおります。
決して、縮毛矯正が苦手でもなく
得意な分野です。
安易にまっすぐを勧めない美容室だけです。
「非常識に髪の毛がサラサラ・ツヤツヤになる方法」15日間無料メールセミナーこの記事を書いた人
- 美容師歴30年を超え今まで述べ15万人以上の髪の毛をカットしてきた。多種多様な髪質を触りカットは切るだけではなく、彫刻のように創っていくことに気がつく。最近では傷んだ髪の毛の再生にも力を入れて、日々艶髪を創れることに美容師としての喜びとやりがいを感じている。
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