くせ毛・超乾燥毛をパーマで可愛く!
長年ロングヘアーだったNさん。
20年ぶりに肩より上の長さに挑戦。
当店との付き合いも長いですが、バッサリ切るのは初めて!
朝ごはんも喉に通らなかったようで
緊張した趣でご来店してきました。
このようなオーダーが入ってきますと、切る前はしっかりお話を聞きますが、
いざ切る時は、一気にアウトラインは作っていきます。
その時、僕の頭の中に迷いはありません。
だから、バサバサ長い間大切にしていた髪の毛も、
どんどん床の上に落ちていきます。
デザインを作るのは、アウトラインを作った後でございます。
この時は慎重に、ラインを整えていくわけですが、Nさんの場合
くせ毛が強く、超乾燥毛ですから、一番注意しないといけないのが
髪の毛がぼさっと広がってしまうことです。
まして、パーマをかけてくせ毛とマッチさせたいわけですから、
カットでの質感調整には、逆発想で作っていきます。
逆発想とは、広がる髪の毛ですから、広がっても形がつくように、デザインしてしまう・・・
通常このような髪の毛は、広がらないように切っていきますが、そのように切っても、しばらくすると、やはり広がっていきます。
だから、広がることを前提にカットを施すのが、カミユイ流です。
そうすれば、長くいい状態の髪型が維持できます。
スタイリングの方法は、広がりを抑えるのではなく、もともと広がるのですから
それを利用してしまえばいいことになります。
これは、一般的ではないので、逆発想っと言っています。
Nさんは、気分もかなり変ったようで、たのしそうに帰って行かれました。
Nさんは、自宅の手入れ方法が、当店の勧めるM3や果汁シャンプーは使っておりませんので、髪の落ち着きはどうしても悪くなりがちです。
だからこそ、カットやパーマの掛かり具合が重要になります。
くせ毛に、超乾燥でアカラーをご自分でされている方の髪の毛を、落ち着かせる方法はそんなにありません。
ポピュラー方法は、縮毛矯正になりますが、それだけでは、さびしい気もしますから
当店もいろいろ考えてきました。
スタイリング剤なども必要になってきますが、もっともっと自分の癖を生かした、ヘアーデザインが可能になるように、努力していこうと思います。
この記事を書いた人
- 美容師歴30年を超え今まで述べ15万人以上の髪の毛をカットしてきた。多種多様な髪質を触りカットは切るだけではなく、彫刻のように創っていくことに気がつく。最近では傷んだ髪の毛の再生にも力を入れて、日々艶髪を創れることに美容師としての喜びとやりがいを感じている。
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