髪トリートメントをなぜ神トリートメント呼ぶのか?
2017/04/30
私どもの使っている電子トリートメントは、美容業界では「悪魔の水」と呼ばれている時期がありました。理由は従来の美容室で行われていたトリートメント施術を「効果なし」と謳い、さらにその実績を示すことによって、美容室のドル箱だったトリートメント施術を徐々に奪ってしまうような脅威を美容室側に与えたからだと言われております。
しかし、電子トリートメントを受けた、一般の女性には、「天使」のような効果をもたらしました。自宅で使用し続けることで若々しさはどんどん活性化していき、それこそ髪の毛に天使の輪を復活させていったのです。
私なりに電子トリートメントをなぜ神トリートメントと呼んでいるのか、考えてみました。
日本女性が大切にしてきた心と髪
この日本には太古の昔から、髪に関する様々な風習や神事がありました。たとえば、願掛けする際も髪を切って神社仏閣に奉納する習慣がありましたし、神に使える巫女さんは、一定期間、髪に刃をあてることすら禁じられていたと聞いています。また神社を建てる際には女性の髪で作った縄が用いられたりもしたそうです。
また、長旅に出る時には自分の身代りに髪を一束置いていき、帰れなかった時には髪が遺骨代わりになりました。また貞操を守る証しとして死んだ夫の棺の中に妻の髪の毛を入れたり、愛する人の髪をお守りとして身につける習慣もあったことも知られています。
切っても抜けても再びすくすくと生えてくる髪に、神秘的な力を認めていたのだと思いますが、”その人の分身”と捉える考え方があったのでしょう。絵巻物や百人一首などに描かれる王朝時代の女性たちは、揃って髪を長く伸ばしていた理由もうなずけます。
髪は女の命(いのち)と呼び、神の名前には命(みこと)がつくという事実
日本人は日ごろ神様の事を忘れていても、お正月になれば多くの方が初詣で神社にお参りをします。その神社には大抵複数の神様が祀られています。それを御祭神と呼んでいますが、その神様の名前には、命(みこと)が最後についています。有名なのは天照大御神の命(アマテラスオオカミノミコト)ですね。伊勢神宮やたくさんの神社で、御祭神として祀られています。
なんとなく、この”命”という一文字にやはり関連があると思ってやみません。私は怪しい話をする気はないのですが、髪の毛を霊的な存在と捉えるのは東南アジアなどでは普遍的だと聞いております。中国を源流とする「七夕伝説」な中にも、髪にまつわるエピソードが残っています。
それは・・・おり姫が天の川の水で髪を洗って身を清め、彦星ととの逢瀬に備えるのだとか。中国のある場所には7月7日には女性たちが川に入って頭を洗う習慣が残っているそうです。日本でも埼玉県に「七夕の日に髪を洗うと、長く黒くなる」と言い伝えがあるそうです。
その昔は、長くて美しい黒髪は生命力の表れだったのでしょう。今でも通用するシンボル的なものともいえます。
神社に行きますと、そこにはところによると鏡があります。神鏡(しんきょう)と言われていますが、この鏡(かがみ)にうつる姿には、自分の我(が)がうつし出されると昔から言われています。か・が・み。真中の、がをとると、かみ・・・どうもやはり何か不思議なつながりがあるようにも思えますね。
まとめ
太古の昔は洗髪などはほとんどしていなかったらしく、江戸時代でも月に1回ぐらい。今のようなシャンプー剤などもない時代でした。シンプルに自然の中から抽出した物を使っていたようです。
今のようなヘアケア製品が出てきたのは、1960年代からです。劇的に進化してきましたが、それによって弊害もたくさん出てきました。
美容室には多くの鏡があります。そこにうつし出される髪の毛がくすんでいてはいけません。従来のトリートメント理論では、確かに髪トリートメントだったかもしれませんが、電子トリートメントに関しては、太古の昔から存在していたであろう、海洋深層水と植物ミネラルを原料に作られています。
古来いにしえの思いに浸ることはないですが、電子トリートメントを知れば知るほど、太古の昔からあったものが今の科学の力で、この日本の美容界に現れてきたと私は思っていますね。
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この記事を書いた人
- 美容師歴30年を超え今まで述べ15万人以上の髪の毛をカットしてきた。多種多様な髪質を触りカットは切るだけではなく、彫刻のように創っていくことに気がつく。最近では傷んだ髪の毛の再生にも力を入れて、日々艶髪を創れることに美容師としての喜びとやりがいを感じている。
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