20歳の想いをかなえてあげたかっただけのヘアカラー

   

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勝負の時

朝から店には、少し緊張感が漂っておりました。

理由は一人の女性が
勝負髪のヘアカラーの為に御来店するからでした。

何度も、しない方がいいと説得してきました。

しかし、彼女の決意は固く、

絶対にやりたい・・・と

それなら、その施術に耐えられる髪にしていこうと話して
彼女は通ってきました。

しかし・・・その間も、何度もやめた方がいいと、言い続けてはいました。

それほど過酷な施術をと必要とする、「色」を望んでいました。

ハイトーンカラーと呼ばれるヘアカラー
若い人たちには一部で人気でしょうが、

髪の毛を大切していくのなら、決してお勧めできない。

・・・でもクリスマスも近いからねって事で

就職も控え、最後のチャンスらしく

そのラストチャンス?に負けたというか、
希望をかなえてあげたい。そう思いました。

しかし、状態が相当に危ない。
髪が溶けて、ちぎれてしまうかもしれない!
そんな状態の髪の毛でした。

他店で、やってほしいと言っても、
怖くて断られたって言ってました。

当然な判断です。
まず、通常の美容師さんなら、
彼女の髪の毛を見て、ハイブリーチなんて絶対しません。

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今回その絶対他店ではしないであろう、
ハイトーンカラーに当店が挑戦できたのも

電子トリートメントで、髪の毛を強くしていったからでした。

でも、施術にはとても危険が伴うため、

時間勝負なので、完全なる二人体制で
ヘアカラーに臨めるように、予約を調整しました。

しかし年末です。どうしても無理が出てきました。

でも、どうにか時間勝負のヘアカラーを仕上げました。

仕上がりの色を見て慣れていない彼女の
はにかむ笑顔がとてもかわいかったです。

何とか毛先も切れず耐えてくれました。
毎週通って髪の毛を鉄板に変えていった彼女の執念が素敵でした。

たのしいクリスマスを過ごしてほしいものです。

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彼女が取り組んだのはこれです。

 

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この記事を書いた人

片山 幸造代表 ヘアーランド髪結床
美容師歴30年を超え今まで述べ15万人以上の髪の毛をカットしてきた。多種多様な髪質を触りカットは切るだけではなく、彫刻のように創っていくことに気がつく。最近では傷んだ髪の毛の再生にも力を入れて、日々艶髪を創れることに美容師としての喜びとやりがいを感じている。

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