引き継ぐもの
私が12歳の頃、家に帰ると、ばぁちゃんが散髪をしていました。
「散髪代いくらなの?」
「二百円よ」
そして、ばぁちゃんはもう一言。
「私の最後のお客さんよ」
祖父も父も理容師。自分で選んだつもりのなかった道でしたが、気がつけば私もはさみを握り、子どもも美容師になり、今は孫も美容師を目指しています。
仕事を選んだというより、仕事に呼ばれていたのかもしれません。
最後の一人まで髪を切った、ばぁちゃんの姿は、今も私の中に残っています。
髪は、切ったその日だけ整っていればいいものではないと 私たちは考えています。 数週間、数か月と過ごす中で、 扱いやすく、気持ちが楽になること。 そのために、技術だけでなく 髪の素材や日々のケアまで含めて向き合っています。
私が12歳の頃、家に帰ると、ばぁちゃんが散髪をしていました。
「散髪代いくらなの?」
「二百円よ」
そして、ばぁちゃんはもう一言。
「私の最後のお客さんよ」
祖父も父も理容師。自分で選んだつもりのなかった道でしたが、気がつけば私もはさみを握り、子どもも美容師になり、今は孫も美容師を目指しています。
仕事を選んだというより、仕事に呼ばれていたのかもしれません。
最後の一人まで髪を切った、ばぁちゃんの姿は、今も私の中に残っています。